今週のアーチスト ウィルソン・ピケット

小西さんの投稿

男臭いソウルを歌わせたら右に出る者がいなかったウィルソン・ピケット。アトランティック・ソウルの黄金期を支えたシンガーの一人でもありました。

1960年、デトロイトで活躍していたファルコンズに加入し、「アイ・ファンド・ア・ラヴ」(62年全米75位、R&B6位)がヒット。これが、ディープ・ソウルと呼ばれる彼のボーカル・スタイルを初めて周囲に認めさせた記念すべき1曲でした。しかし、翌年にすぐ独立。その後、アトランティック・レコードに迎えられてから、ソロ・シンガーとして大成します。アトランティック社は彼をアラバマ州のシェフィールドにあるマッスル・ショールズ・スタジオに送り込み、サザン・ソウルとディープ・ソウルを融合させた作品を制作しました。それが当たりに当たり、ピケットの黄金時代が到来したのです。

今週日高のミノルさんからリクエストいただいたピケットの「イン・ザ・ミッドナイト・アワー」(65年全米21位、R&B1位)ですが、この曲の入っている同名のアルバム(65年R&B3位)は初期の傑作として名高く、タイトル曲のほか、「ドント・ファイト・イット」(65年R&B4位)、「アイ・ファンド・ア・ラヴ」(67年全米32位 R&B6位)の3曲がヒット。特にタイトル曲の「イン・ザ・ミッドナイト・アワー」は、「634-5789」(66年全米13位、R&B1位)や「ダンス天国」(66年全米6位、R&B1位)、「ムスタング・サリー」(66年全米23位、R&B6位)と並ぶ、彼の代表曲のひとつになっています。ライヴにも欠かせなかった曲で、YouTubeを見ると体を左右前後に揺さぶりながら、楽しそうに歌っています。バック・バンドもいい演奏をしています。98年には映画『ブルース・ブラザーズ 2000 』に出演し、エディ・フロイド、ジョニー・ラングとともに「634-5789」を唄っていました。

サザン・ソウルのスーパースターとなったウィルソン・ピケットですが、 65 歳の誕生日まであと 2 か月の2006 年 1 月 19 日、心臓発作のために亡くなっています。

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