今週のアーチスト シャングリラス

小西さんの投稿

シャングリラスは、1963年にニューヨーク市クイーンズにあるアンドリュー・ジャクソン高校で結成されました。メンバーは2組の姉妹。ブロンドのロング・ヘアー娘、メアリー・ワイスをリード・シンガーに、メアリーの姉のエリザベス・ベティ・ワイス、そして一卵性双生児のマルグリット・マージ・ガンサーとメアリー・アン・ガンサーの4人グループ。デビュー時、メアリーは15歳、ベティは17歳、ガンサーの双子は16歳というヤングな少女たちでした。シャングリラスという名前は、クイーンズのレストランにちなんだものだとか。治安のよくないクイーンズ出身のせいか、普通のガールズ・グループとは、かなり趣が異なっていました。

1964年~66年にかけて「黒いブーツでぶっとばせ~リーダー・オブ・ザ・パック」(64年ビルボード1位) 、「リメンバー~渚のおもいで」(64年同5位)、「ギヴ・ヒム・ア・グレート・ビッグ・キス」(64年同18位)、てっつぁんの今週のリクエスト「家へは帰れない」(65年同6位)、「ロング・リヴ・アワー・ラヴ」(66年同33位)などのヒットを放ちましたが、その大半がチョット不良っぽく、「私の彼氏は暴走族のリーダーよ」といった雰囲気の曲を連発していました。その作りは、フィル・スペクターを模した重いオーケストレーションと、効果音によるドラマチックなセリフ入り。「リメンバー~渚のおもいで」のデモで演奏していたのが無名時代のビリー・ジョエルでした。最大のヒット曲「リーダー・オブ・ザ・パック」では、轟音のオートバイと割れるガラスでクライマックスを迎えますが、この曲は英国でも11位とヒットし、再発で72年に3位、76年に7位と、何度もチャート・インしています。この曲は、恋人の死を悲しむ「デス・ディスク」の代表的な曲でした。他に「デス・ディスク」といえば、レイ・ピーターソンの「ローラに好きだと言ってくれ」、ジャンとディーンの「危険なカーブ」、マーク・ディニングの「ティーン・エンジェル」などが挙げられます。

シャングリラスは、ビートルズ、ローリングストーンズ、ドリフターズ、ジェームス・ブラウンなどと共演。65年には、ウェイン・フォンタナとマインドベンダーズ、ハーマンズ・ハーミッツ、デル・シャノンなどと一緒に英国ツアーも行っています。

シャングリラスの活動は短く、1967年に解散しています。その後、メアリー・ワイスは建築業界に入り、ニューヨークの建築事務所で働き、80年代後半に家具店の経営者となっています。ベティ・ワイスは結婚。マージ・ガンサーも結婚しましたが、96年、48歳で乳がんのために亡くなりました。悲惨だったのはメアリー・ガンサーで、68年に薬物とアルコール中毒の問題を抱えるようになり、70年、薬物の過剰摂取のため22歳の若さで亡くなっています。

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