今週のアーチスト オールマン・ブラザーズ・バンド

小西さんの投稿

オールマン・ブラザーズ・バンドは、いわずと知れたサザンロックの先駆者です。ブルース 、R&B、カントリー、R&R……など、アメリカ南部に根ざしたルーツ・ミュージックをベースにツイン・ギター、ツイン・ドラムスの編成により、フリーなセッション・スタイルで演奏するというのがバンドの身上でした。

リーダーのデュアン・オールマンは、10代の頃から地元フロリダやロサンゼルスでプロのギタリストとして活動していました。1960年代後半、ウィルソン・ピケットやアレサ・フランクリンのセッションに参加して高い評価を得ながら、ベリー・オークリー(ベース)、ディッキー・ベッツ(ギター)、ブッチ・トラックス(ドラムス)、ジェイ・ジョハンソン(ドラムス)らと出会っていきます。そして69年、彼ら5人とロサンゼルスでソング・ライターとなっていたデュアンの弟グレッグによって、オールマン・ブラザーズ・バンドが結成され、バンド名を冠したアルバムでデビューを飾ります。

ツイン・ギター、ツイン・ドラムスの個性的編成から生まれるディープな南部サウンドは、当初から玄人筋には高く評価されたものの、ヒットが見込める種類の音楽ではありませんでした。ところが70年に、ディレク&ドミノスの「いとしのレイラ」にデュアンがゲスト参加したことで、状況は一変しました。若き無名ギタリストが、あのエリック・クラプトンと互角のギター・バトルを展開している様子に、多くのロックファンが驚き、絶賛したのです。そして、翌71年に発表された2枚組、『フィルモア・イースト・ライヴ』が大ヒット。彼らは一気に不動の地位を築きます。本当にこれはいいアルバムで、私の愛聴盤です。

ところが、バンドに悲劇が襲います。その年の10月、デュアンが24歳の若さで急逝。翌年にはベリーもこの世を去りました。2人とも死因はオートバイ事故で、2つの現場はすぐ近くでした。その後はデッキーがバンドのまとめ役となり、メンバーを補充しながら、ONLY ONEさんのリクエスト「ジェシカ」が入っている、『ブラザーズ&シスターズ』などのヒット・アルバムを生み出していきますが、グループ内の不和により、76年に最初の解散。以後再結成と再解散、再々結成を行い、95年にはロックの殿堂入りも果たしました。この間に新たに加わったメンバーには、ブッチの甥でデュアンの再来といわれ、2006年のクラプトンの日本ツアーにも参加したスライドギターの名手、デレク・トラックスも含まれます。 バンドは2014年まで活動していました。デュアンの弟、グレッグ・オールマンは2017年、肝臓ガンの合併症により69歳で亡くなっています。

 

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