今週のアーチスト サイモン&ガーファンクル

小西さんの投稿

サイモン&ガーファンクル

心ならずもフォーク・ロックに転向させられたデュオがいます。ともに1941年ニューヨーク生まれ。同じ小学校で同学年という縁で、1950年代後半にトム&ジェリーというデュオ名で歌っていたサイモン&ガーファンクルです。歌のスタイルはエヴァリー・ブラザーズ風のロック&ロールで、58年に「ヘイ・スクール・ガール」という中ヒット(58年全米49位)を放ったことがありました。その後個別にポップス界の下積みを経験するうち、63年に再会。フォーク・デュオを組み、64年にサイモン&ガーファンクルとしてアコースティックなアルバム『水曜の朝、午前3時』でデビューします。しかしヒットにはほど遠く、サイモンは単身イギリスに渡り、現地のフォーク・サーキットでソロ歌手として活動していました。ところがこのアルバムに収録されていた「サウンド・オブ・サイレンス」を、プロデューサーが2人には無断で、エレキ・ギターやドラムスをオーバーダビングし、シングルで発売。これがフォーク・ロック・ブームの波に乗ってヒットの兆しを見せ始めます。サイモンは急いで帰米。デュオを再編して急ぎアルバムを完成させた66年初頭、同曲が全米No.1に輝き、サイモン&ガーファンクルという才能あふれるフォーク・ロック・デュオが誕生しました。

そして66年の『パセリ・セージ・ローズマリー&タイム』(収録曲は「スカボロー・フェア/詠唱」「早く家へ帰りたい」「夢の中の世界」など)からは、彼らならではのオリジナル性を重視した姿勢を打ち出していきます。フォークにもフォーク・ロックにも、それまでのポップスにも属さない独自の美学を主張しながら、アーティスティックな音楽の創造を開始。「アメリカ」「ミセス・ロビンソン」「冬の散歩道」「動物園にて」などを収録した68年の『ブックエンド』。そして「明日に架ける橋」(スタンハンセンバさんの今週のリクエスト)をはじめ「コンドルは飛んで行く」「いとしのセシリア」「ボクサー」などを収録した70年の『明日に架ける橋』と続く彼らの創作活動は、次々に生まれるシングル・ヒットとともに、ポップ・ミュージックの世界に巨大な金字塔を打ち立てたのです。

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