今週のアルバム リボルバー(ザ・ビートルズ)

小西さんの投稿

ビートルズのアルバム リボルバー

銀造さんが好きなアルバムだという「リボルバー」が世に出たのは1966年。このアルバムは世界中のロック界に影響を与えただけではなく、ポピュラー音楽の流れまで変えていきました。コンサートでどう演奏するかということは一切考えず、作品が最高に仕上がることだけを目的に制作したこのアルバムあたりから、ポールが音楽的なリーダーシップを取り始めます。このときのポールはまだ24歳。それなのにこの円熟ぶり。今更ながら驚きます。この時期、4人のチームワークは最高でした。レコーディングに関することのすべてをメンバー自身の意見で創り上げていき、ジョージ・マーティンの音楽的なサポートを得て、優れた作品ができあがりました。

アルバム・タイトルの「リボルバー」は、日本公演での厳重な警備を、宿泊していたヒルトン・ホテルの窓から見ていたポールが、警官のピストルから思いついて名付けたものだそうです。そして来日公演の2か月後、サンフランシスコのキャンドル・スティック・パークでのLIVEを最後に、ビートルズはコンサート活動を一切やめたのです。

「リボルバー」のジャケットをデザインしたのが、当時グラフィック・デザイナーだったクラウス・フォアマン。ハンブルグ時代にビートルズのファンとして知り合ってからの友人です。ビートルズの「アンド・アイ・ラブ・ハー」で使ったクラシック・ギターは、ジョージがクラウスからもらったものでした。後にこのクラウス、ベースマンとなり、カーリー・サイモンの大ヒット曲「うつろな愛」で、印象的なベースを弾いています。「リボルバー」のデザインは、ビートルズの顔のイラストと写真をコラージュしたものですが、ジョンのあごの下と、ジョージの髪の毛の中にクラウス自身の写真とサインが描かれています。

このアルバムで特筆すべきは、ジョージの作品が3曲も収録されていることです。ジョンとポールという2人の天才の創った名曲の中で、ジョージの曲が3曲も取り上げられたということは、それだけジョージが成長してきたということなのでしょう。そのアルバム創りですが、レコーディング前に書かれた曲は1曲もなかったとか。毎日のようにジョン、ポール、ジョージの誰かが歌詞やコード進行を走り書きした紙切れを持ってきて、その1日か2日後には名曲が出来上がった。そんな夢のようなレコーディング風景だったようです。

今日おかけする「ゴッド・トゥ・ゲット・ユー・イントゥ・マイ・ライフ」についてジョンは、「この曲はポールの最高作品の一つだと思う。特に歌詞がいい。頑張ればポールもいい詩が書けるというサンプルがこれだ」と語っています。ビートルズが初めてプラス・セクションを使ったのがこの曲で、ポールがモータウンの影響を受けてこのサウンドを思いついたといわれています。

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