今週のアーティスト レイ・チャールズ (1930.9.23~2004.6.10)

小西さんの投稿

レイ・チャールズ (1930.9.23~2004.6.10)

1950年代半ば、サウンドはゴスペルだけれども歌詞の内容はR&B、という前代未聞の音楽を世に送り出したアーティストがいました。ゴスペルを神様の音楽とするなら、その対極に位置する悪魔のジャンルがR&Bと呼ばれていた時代にです。それが「アイヴ・ガット・ア・ウーマン」を歌ったレイ・チャールズです。この曲は、ソウルミュージックの夜明けを告げた曲といっても過言ではありません。2004年6月10日73歳で彼がこの世を去ったとき、訃報を伝える新聞やニュースでは、「ソウルの草分け」という枕詞がついていました。文字どおりレイがソウルミュージックの創始者なのです。彼が神様の音楽と悪魔のそれとを融合させるという大胆な試みをしなければ、のちのソウルミュージック、ひいてはパンクやラップや現在のR&Bも生まれなかったでしょう。「アイヴ・ガット・ア・ウーマン」の大ヒットが生まれる数年前からR&Bシーンで頭角を現していたレイは、早くから盲目の天才シンガーの称号をほしいままにし、50年代から亡くなる 2000年代初頭まで、実に半世紀以上もの間、ヒットを飛ばし続けました。同じく盲目の天才シンガーと謳われたスティービーワンダーに多大な影響を与えたのはいうまでもありません。しかも、ジャンルの壁を超越し、あらゆるジャンルの楽曲を歌いこなしたレイは、ブラック、pop、アダルト・コンテンポラリー、カントリーの各チャートでNO.1ヒットを持つ稀有なアーティストでもあるのです。ジョージア州の州歌になった「我が心のジョージア」(1960年全米1位)は、レイの伝記映画『RAY/レイ』(2004年)でも、重要な場面で流れていましたが、この曲に象徴されるように、彼は「レイ・チャールズ」というジャンルそのものでした。

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