今週のアーチスト「ラヴィン・スプーンフル」

小西さんの投稿

ラヴィン・スプーンフル

1965年、バーズに始まった西海岸発のフォーク・ロックの波は、すぐに東海岸にも飛び火しました。同年7月に「魔法を信じるかい?」でデビューしたラヴィン・スプーンフルは、ニューヨークのグリニッチ・ヴィレッジから登場したフォーク・ロック・グループです。メンバーは、60年代初期からグリニッチ・ヴィレッジのフォーク・シーンで活動していたジョン・セバスチャンとザル・ヤノスキー、スティーヴ・ブーン、ジョー・バトラーの4人組。フォーク、ブルース、ジャグ・バンド・ミュージック、R&R、カントリー、R&Bなど、さまざまなアメリカン・ミュージックをミックスしたサウンドは、誰からも愛されるハッピーなものでした。そのユニークなサウンドは、グッド・タイム・ミュージックと呼ばれ「魔法を信じるかい?」(65年)「デイ・ドリーム」「心に決めたかい?」「サマー・イン・ザ・シティ」「レイン・オン・ザ・ルーフ」(66年)「ナッシュヴィル・キャッツ」(67年)などのヒット曲を次々と生み出しました。オリジナルの4人による活動は、わずか3年という短い期間でしたが、そのオリジナリティ溢れるサウンドは、彼らの後に続くバンドに大きな影響を与えました。
バンドの看板ボーカルであるジョン・セバスチャンは、ヴィレッジのフォーク・シーンでギターやハーモニカの腕を磨いたアーチストでした。フォークやブルースなどルーツ音楽に深い見識を持ち、「魔法を信じるかい?」で彼は、ポップスの世界ではまず使用されないオートハープを用いました。そんな彼の優しく説き伏せるように歌うヴォーカルを聞くと、誰もがジョン・セバスチャンの世界に引き込まれることでしょう。バンド自体の演奏力の確かさも、数あるフォーク・ロック・バンドの中でもピカイチです。西海岸のフォーク・ロックとは明らかに異なる、グリニッチ・ヴィレッジならではの感性が心地良いバンド、それがラヴィン・スプーンフルなのです。

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